金属銘板の製作方法


金属銘板は金属板表面の刻印部分を強力な酸で溶かして刻みつけ、その溶けた刻印面に塗膜をはる技法のため、きめ細やかで複雑な彫込をすることが可能です。通常の環境での擦れ程度では刻印面が消えず高い耐久性があります。腐食に強い金属素材を用いれば、恒久的に使用できる銘板となります。また元になる版(デザイン)はパソコンで作成する為、単色での自由度が高いのも特徴です。

 

また、神社仏閣にご寄付を寄贈した方々の寄付者奉名板も金属銘板の技術を用いて製作しています。(芳名板とも言われています)寄付者奉銘板(奉名板)、寄贈銘板(寄贈名板)ともに多人数のご芳名を腐食加工致します。よって看板などと違い製作日数、及び原稿確認の日数が多くかかり、半永久的に残すものですので、板の材質にもご注意が必要です。

ステンレス銘板(エッチング)

ステンレス板は耐候性があるので、潮風にさらされる船舶や火力発電所などでも多く使用されております。また、耐久性が求められる産業機械などの取付けにも最適です。重厚な風合いを出すステンレスエッチングは、会社の顔である看板にも選ばれております。

真鍮銘板(エッチング)

真鍮銘板は、部屋番号や寄贈銘板・商品銘板など多種多様な目的で使用され、「高級感のある名札」としてもご好評をいただいている商品になります。

アルミ銘板(エッチング)

ステンレス銘板より安価となりますので、TAG.プレートなど種別違いの多量プレートに使用されています。

銅銘板(エッチング)

現在は銅の材料価格の高騰により、製造コストが高止まりしていて最近は好まれておりません。

製作ステップ

1.無垢の金属板にニカワを散布し膜を作る


2.ニカワ膜に紫外線照射して図を転写する


3.ニカワ膜が取れてしまった場所を修正し、酸により金属面を溶かしてエッチング(表面腐食加工)する。


4.全体を塗装して、エッチングにより凹んだ部分だけを残すように凸部の塗膜を取り除き、文字や図を浮かび上がらせる。


5.最後に凹部の塗膜が取れないようにクリア塗装を施して、艶やかで美しい銘板に仕上げます。


6.製品の仕様に応じて、角丸加工や穴あけ加工をして、製品として仕上げます。